八川社のブログ

プロ野球、電源不要、サイコロ野球

監督はつらいよ

八川社代表の牧です。

プロ野球では、はやくも不調なチームの監督解任問題が話題になっていますね。
サイコロ野球とはいいながら、長く監督やってるから思うのかもしれませんが、途中解任ってのは基本的に本人にもチームにもマイナスだと思うのでしよね。
選手の好不調や環境もあるし、勝敗の結果責任は監督が負うにしてもシーズン途中だと納得できないこともあるでしょう。

インパクトリーグでは、前シーズンははじめて1チームですがGM制をとりました。1972スワローズがそのチームです。
そのGMであるGOTO氏がチーム選択、オーダー作成、ローテーションの方向性を決め、監督である私がその範囲内で試合を指揮します。
試合をやってみて、監督は改善提案をしますが、受け入れてくれることもあれば不許可になることもあります。

正直なところ、GMの作った打線は、1番武上の次から、ロペス・ロバーツ・若松と左打者が3人続く私には考えつかない打線でした。
左投手をぶつけられて苦戦もありましたが、この打線はよく機能して準優勝の礎になりました。

負けがこんでくると、すぐ打線やローテーションをいじりたくなるものですが、理由をちゃんと説明できないと許可がおりません。この時点にけっこう落ち着くことができました。松岡の降格や安田の先発起用も不許可になりましたが、それがシーズン最終盤の安田の炎の3連投、そしてクライマックスの松岡の意地の力投につながりました。

インパクトベースボールは「監督の視点」を強調していますが、こういうやりかたが、監督のシミュレートとしてはより近いかもしれませんね。

前に「人間は無能になるまで出世する」という話を聞いたことがあります。有能な平社員は係長になり、そこでまた有能であれば課長になる。課長として無能であればそこで出世は止まるというのです。

プロ野球の場合、連続優勝記録は9回にすぎません。優勝して引退する監督はごくわずかですから、大抵の場合「ダメ監督」として辞めていくことになります。悲しい商売なのかもしれません。

そういえば、外国人選手もいまならアメリカに戻ったり、他のチームに移ったり選択肢が増えていますが、20〜30年前なら日本野球で辞めさせられた=選手生活終わりです。途中でいくら活躍してもやめる時には、スポーツ紙ではダメ害人扱いですからねえ。やめるときに胴上げされたモッカ選手のような例はごく少数です。

いろいろな方向から野球が見られたらいいですね。