八川社のブログ

プロ野球、電源不要、サイコロ野球

コリジョンルールとオリンピック

八川社代表の牧です。

9月のインパクトリーグ開幕と12月ゲームマーケット秋(?)の準備がじわじわっとはじまっています。

と前向きなこともありながら、野球機構・リーグにはやっぱりイライラさせられるって話題です。

メジャーでは(いろいろ混乱もありながら)変更されている「二塁ベース付近の衝突防止ルール」について、日本の野球規則委員会で検討していると報道がありました。
アメリカの「OFFICIAL PLAYING RULES COMMITTEE」が作った「Official Baseball Rules2015」を翻訳し、日本野球の実情にあわせて注記とかを細かくつけるとなると、ほぼ1年間かかります。だから「Official Baseball Rules2015」の内容を日本の「公認野球規則2016」にどうもりこむかの検討が行われているのです。
まあ、ここまではおかしい内容ではありませんね。

でも、翻ってみると、「日本野球」なかんずく「日本プロ野球」において、「二塁ベースでのクロスプレイ」はルール変更が必要なほど危険な状態でしょうか?それは、今年採用された「本塁付近での衝突防止ルール」コリジョンルールでも同じ事が言えるとおもいます。

Official Baseball Rules2015」に書いてある「OFFICIAL PLAYING RULES COMMITTEE」のメンバーは12名、アメリカ人以外らしい名前はありません。外国人の方々の名前には詳しくありませんので誤解しているかもしれませんが・・

たぶん、日本含めて「メジャーリーグ以外の国のリーグ」のことを気にしていないでしょうね。

言い方を変えれば、「アメリカ野球」もしくは「メジャーリーグ」において、本塁付近・二塁付近のクロスプレイは、ドラスティックなルール変更が必要なほど危険なのものと認識されている。と言えるとおもいます。
一方、日本ではそれほどではありません。では、それ以外の国ではどうなのでしょうか?

ウィンターミーティング等で情報交換とかはしているでしょうが、「国際野球規則委員会」というものがある訳ではありませんので、調整する機関はないです。

野球の発祥の地であるアメリカでルールが作られるのはある意味では自然なことです。「ルールをもらってきて、自国語に翻訳して使う。」一国のリーグだったらいいでしょう。
一国または一リーグの話なら、アメリカのルールを一部採用しなくても国内だけなら問題ありません。現に公認野球規則では、コリジョンルールについて「【注】 我が国では、本項の(1)(2)ともに、所属する団体の規定に従う。」と書いてあり、もし「日本プロ野球機構」が「採用しない!」と言えば、去年とおりでなんの問題もないことになります。

なんか忘れちゃいませんか?!

そう、オリンピックです。
オリンピックの野球はどういうルールでやるつもりなんですか?
オリンピックの前年もしくは当年に「Official Baseball Rules」が大きく変わったらどうするのですか?
その場合、アメリカの選手は1年間、そのルールで慣れ、他の国は「ぶっつけ本番」なんで状況にならないとも限りません。

あと4年ですよ。予選もありますし、これから強化にかかる国もでてくるでしょう。猶予はあんまりありません。

ここで、国際的なルールを調整する機関の設置を主張できるとすれば、主催国であり2度のWBC優勝の実績を誇る日本しかないと思うのですがどうでしょうか?

すでにこの動きは始まっていて、私が知らずにイライラしているだけだったらいいなあ・・・