八川社のブログ

プロ野球、電源不要、サイコロ野球

傭兵

横浜の守護神クルーンの巨人移籍が決まった。
日刊スポーツによれば、1年3億で、球団側に2年間の延長オプションがついているとのことだ。
横浜ファンとすれば、裏切られた思いかもしれない。
だが、選手はそもそも個人事業主であり、1年ごと(複数年でも1年区切り)の契約でチームへの所属となる。つまり、彼らはチームという軍隊で、野球という名の戦争をする傭兵なのだ。
だから、契約が気に入らなければ出て行くのは自由だし、気に入れば(あるいは他に道がなければ)残る。
ただ、この世界には所属する軍に取り巻きがいて、傭兵ひとりひとりにファンがいたりする。
味方だった傭兵が敵に回れば、確かに怒りたくもなる。いままで主力だったならなおさらだ。しかし、傭兵とはそういうものなのだ。


ついでに言えば、FAや契約満了で移籍した選手を悪し様に罵るファンが多い。
しかし、「最初からいらなかったんだ」などと、その球団で残した功績を0にするような言い方はどうなのか。
それは、その選手を応援してきた自分自身を否定することではないのか。
悔しいなら、移籍した選手がそれを悔やむくらいの活躍を期待し、応援したらいい。それだけのことだ。


横浜には来年、ウッドとファーマニアック(登録名は「J.J.」になるのか?)という選手が加入する。 彼らがクルーンと同じような罵声に晒されないことを願う。


きめら・にせん、ここに記す。