なんかずいぶん久しぶりです。
五月風れあん@光を超え時を超え四次元空間を と思いたいんだけど、ね。
さて本日は小ネタを一発。今週見つかった「おじさん」を元にしたちょっとしたSSを。
−「あー、よく来てくれた。実はちょいと面倒が起きてな」
「どんな用件でしょう」
「このニュース知ってるか?今あちこちで評判なんだが」(新聞ばさり)
「ああ、24年ぶりに見つかったって話でしょ?日本は平和ですよね。こんな人形一つにやいやい言っているんだから」
「…」
「どうかしたんですか?」
「えーとな、今から24年ほど前の話だ」
「はい」
「そのころ『侵入者』を確認して、何人かがそいつを討伐に行ったんだ」
「人通りの多いところに逃げ込んだんでその空間に結界張ってやり合っていたと」
「ところがその侵入者はなかなか手強いやつでな、討伐隊の消耗が大きくなってきたんだ」
「さらに悪いことになんか大きな出来事があったらしく、人通りが多くなってくるわその人々の放つエネルギーの余波で結界に小さいほつれが生じてくるわで、結界内部で完全に滅することが困難になった」
「やむを得ず最後の力で封印することにしてな」
「諸々の都合から、近くにあった飲食店のマスコット人形にそいつを封印したんだ」
「その封印だって完全な物でなかったんで、さてどうしようかと思ったんだが、水の流れによって少しでも復活を長引かせようと思って−」
「−川に投げ込んだんですね?」
「そうだ。ありがたいことに酔っぱらいも興奮して頭に血が上っているのも多かったから、そこに紛れ込んで、適当にあおり立てて、いっせーのせっ!で胴上げしつつ投げ込んだんだ」
「何で胴上げしたんですか」
「いや、なんか『神様仏様やー!』とか言ってるやつがいたんで」
「封印と同時に不可視の術も施しといたんで、そう簡単に見つからずに済んでたんだ」
「地域ローカルの番組が捜索したときにも、うまいこと見つからなかったしな」
「だが−」
「ついに見つかってしまった、と」
「そうだ。さすがに封印自体は生きているんだが、素材の方が持たなかったんだ」
「悪いことに、対象の一部分は封印を逃れていた」
「人形もあちこちひび割れたりしていたから、そこから少しずつ抜け出したようだ」
「核の部分はまだあの人形の中にあることは確認されている。うちのメンバーが警備員としてこっそり守護している」
「そこで君の任務は−」
「抜け出した『侵入者』の部分を発見して、再封印あるいは撃退せよ、ですか?」
「その通りだ」
「逃亡したパーツが核の封印を解いて融合した場合、最悪の事態になることは大いに予想できる」
「なんせ前回も時間がなかったとはいえ、封印するのがやっとだった存在だ」
「心してかかってくれ。よろしく頼む」
…そんなドラマがあったら愉快だなぁとふと思ったパート先の昼下がり。
そして私は先々週の沖縄レポートもあげずに何をやっているのやら。